11月1日から全世界で使用可能になることで注目を集めていた “Microsoft 365 Copilot” ですが、公式に問い合わせてみたところ未だ使えず、日本で使う方法はまだないとの回答を得ました。
Microsoft 365 公式サイトにてオペレーターに問い合わせし、以下の回答をいただいています。
結論として、まだ使えないどころか機能や料金すらもわからない状況です。
https://youtu.be/FCfwc-NNo30?si=aJfhuiwOgGvRsztU
本記事ではここから、現時点でわかっている情報と、“Microsoft 365 Copilot”の開始を待つ方法、それまでの代替案を解説します。
“Microsoft 365 Copilot”は、Word や Excel、PowerPoint などを含む Microsoft 365 のユーザーに対して、文章の作成や編集を支援するAI機能です。
ビジネスシーンで日常的に使われるオフィスツールから、そのままAIのサポートを受けられる点で注目を集めています。
エンタープライズ(法人)向けのプランから順次実装され、最終的には個人プランでも利用可能になる予定です。
11月1日に使えるようになるはずでしたが、今回の取材で実はまだ使えないことが判明しました。
半年以上前からイメージムービーはいくつか公開されており、文章の続きをAIが生成したり、自動的に議事録を作成したりするシーンが話題となりました。
いち早く使用するためには、Microsoft 365 のエンタープライズ(法人向け)プランの中で、E3 もしくは E5 のプランに申し込み、その後さらにCopilot 使用のライセンス登録が必要とのこと。
ライセンス登録の方法や、その後使えるアドオン機能、E3 と E5 でCopilot の機能面に差が出るのかなどはサポートデスクでも把握できていない状況です。
“Microsoft 365 Copilot”が日本で使えるようになれば、E3 もしくは E5 のプランに申し込んだ後、Copilot のライセンスに申し込むことで利用可能になるそうです。
実は使えないことが発覚した現在は、サポートデスクに問い合わせて連絡先を伝え、Copilotが使えるようになり次第連絡をもらうのが一番確実です。
実際に私が問い合わせたところ、次の4つを伝えるだけで手続きが完了しました。
サポートデスクへの問い合わせに抵抗がある方は、公式からの情報を待つのも良いでしょう。
ただし、今回11月1日に実装が間に合っていないことについて公式から情報公開がないことを考えると、あまり確実な方法とは言えないかもしれません。
“Microsoft 365 Copilot”はまだ使えない状況ですが、AIによってタスク実行をサポートする Copilot の機能はいくつか存在します。
そこで “Microsoft 365 Copilot” が公開されるまでの代替案として、Microsoft社の2つの Copilot をご紹介します。
それぞれの概要を紹介します。
Copilot in Windows 11 は、 2023年 9月26日のWndows11アップデート以降使えるようになったプログラムです。
Copilot は、Web のコンテキストとインテリジェンス、作業データ、PC 上で現在行っていることを独自に組み込んで、プライバシーとセキュリティを最前線に置きながら、より良い支援を提供します。
Announcing Microsoft Copilot, your everyday AI companion
タスク バーの [Windows で Copilot] ボタンを選択する、もしくは WIN + C キーを押しますことで使用できます。
“Microsoft 365 Copilot”と同様にまだ情報が少ないのが現状です。OSの更新方法などについてはPCのメーカ様へお問い合わせください。
Microsoft社が提供するブラウザ「Bing」上にて無料で使える Copilot です。
検索に特化しているためサインの情報にも対応できるうえ、ChatGPTの有料プランと同じGPT4が搭載されているため創造的な文章作成も得意です。
調べ物だけでなく、メールやブログ、ビジネス文書などの作成機能もあり、実用的な機能も備わっています。
さらに9月から、画像生成AIの DALL-E3 も使用可能となり、無料とは思えないほど高機能です。
“Microsoft 365 Copilot”が実装されるまでの代替案としては、Copilot with Bing chatが1番の有力候補ではないでしょうか。
日本では未だ使えない“Microsoft 365 Copilot”ですが、アメリカではいくつかに口コミが発生しています。
特に公式ブログ記事の「Microsoft 365 Copilot is generally available」には多数コメントが寄せられていますが、残念ながらその内容には否定的な意見が多いようです。
なかでも特に目立つのが「300アカウント未満では使えないなんて知らなかった」「これでは中小企業が使えない」というコメントが気になります。
ブログ内にはそういった情報は全く無いものの、複数人がそうコメントするのですから実際には人数の条件があるのでしょう。
日本ではどのような条件になるのでしょうか、コメントにあるように最低でも300のアカウント登録が必要となると、ほとんどの中小企業は利用できないという結論になりそうです。
ビジネスシーンでのAI活用が加速されるとして注目を集めていた“Microsoft 365 Copilot”ですが、実際にはまだ日本では使えませんでした。
公式サイトの情報も事実と異なる点が見られ、英語のコメントでは使用条件についてあまり思わしく無いコメントが集中しています。
一方で、これまでに公開されている Copilot with Bing chat などは一定の評価を得ているため、使えるようになりさえすれば強力なツールとなる可能性はあります。
未だ全貌が見えない状況ということは、そこにビジネスのチャンスがある可能性も否定できないでしょう。
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